みなさんこんにちは。
先月の月末休みを利用し、台湾の大学視察に行ってきました。ビジネスとして成立しにくい側面もあるためか、台湾の大学情報は他の国に比べて非常に少ないので、実際に自分で突撃取材を敢行してきました。
写真は台湾の最高学府である国立台湾大学です。ここでは、生徒や教授の方々、入試担当者と意見交換ができ、なかなか表には出てこないような貴重な情報を得ることができました。(台湾大学の入試担当者とは来月また日本で会うことになっています。)
ちなみに、国立台湾大学(日本でいう東京大学)というと一見、夢のまた夢という子も多いと思いますが、ここ台湾では「特別な入試制度」「日本人にとって最高のチャンス」があるのです。特に重要な点を3つ紹介します。
1つ目は台湾の各大学は「留学生枠」というものを持っているということ。つまりこの国立台湾大学にも「日本人◯◯人を受け入れる」という枠があり、台湾のトップレベルの学生たちと競うことが求められません。その日本人枠の中での選考となる上に「書類選考のみ(台湾大学では教授との面接もあり)」で合否が決まります。センター試験や2次試験などのペーパーテストはありません。
他の海外大学と同様、求められるのは暗記した知識などではなく、「今までどう生きてきて」「これからどういう人生を歩みたいのか」が大学の求める人物像に合致しているかということです。日本でいう偏差値などは海外大学受験には全く役には立ちません。
補足:留学生枠を利用できるのは人生で1回のみです。高校生が台湾の高校に入学した場合、大学受験は現地の人たちと同じ枠で選抜されます。
2つ目は「学費がものすごく安い」ということ。例えば国立台湾大学においては、経済学部のセメスター(学期)の学費が50,460台湾ドル。最新のレートで計算すると、日本円で183,674円。台湾大学の寮費(2人部屋)が1セメスターで24,500台湾ドル、日本円で89,180円。台湾は2学期制なので、年間の学費と寮費はなんと「60万円」程度!
また英語+中国語というトライリンガルになれることも、台湾で学ぶ大きなメリットだと思います。ちなみに私立の大学も費用の差はほとんどありません。生活費も含めれば「年間100万円程度」あれば十分生活できると思います。(日本人ならばアルバイトも高時給のようです)
日本で100万円以上の学費を払いながら、アルバイトやサークル三昧になることを考えると、費用的にも非常に魅力があると思います。海外の大学ではやる気のない生徒、勉強しない生徒には「容赦のない退学宣告」がありますので、さすがに懸命に勉強するはずです。
最後に「日本人にとって中国語を学ぶことは他国の留学生よりもはるかに簡単である」ということ。台湾の大学では「中国語初級〜中級レベル」を要求されますが、日本人がこのレベルに到達するのは比較的簡単だと思っています。
以下は、台湾の中国語検定(TOCFL)の基礎レベルの問題です。みなさんは下の文章が表している絵を選べますか?
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正解は(B) 志明君はどんな球技もしますが、サッカー(足球)をするのが最も好きです。
日本人なら「足球」という文字で(B)が選べるはずです。(ちなみに野球は「棒球」、バスケットボールは「籃球」です)
これがインド人やアメリカ人が答えるとなると「足」や「球」といった漢字を覚えていないと答えられません。考えてみてください、僕たちが小学1年生からコツコツ練習してきたあの漢字の数々を、1年で覚えろと言われたら大変ですよね。僕たちは高校生までに「2136字」もの常用漢字を学習しているのです。これは中国語を学ぶ上で物凄いアドバンテージだと思います。(もちろん中国語で使用する漢字は日本で学ぶ漢字とは多少異なりますがすぐに慣れていきます)
このように「台湾の名門大学に入学しやすい」「学費が日本の半分以下」「中国語をマスターするのが他国の留学生に比べて楽」「英語と中国語がマスターできる」ということを考えると、台湾の大学に進学するということは十分にメリットがあると思います。実際に、夏のサマーキャンプでも多くの参加者たちが台湾人と友達になり、台湾という国や台湾の大学で学ぶことに興味を持っていました。
現在、僕はアメリカ・カナダを中心とした北米教育交流団体に所属し、日本の教育のグローバル化のサポートを行なっていますが、過去に台湾の大学でも1年間勉強をしていましたので、台湾の進学に興味ある人はフルサポートしますので、是非台湾の大学も視野に入れて勉強してみてください。
補足:今回は国立台湾大学を取り上げましたが、僕がオススメしたい台湾の大学は他にも多数あります。あまり情報を発信してしまうと、現在台湾の大学を目指している僕の生徒の競争率が上がってしまうので、本命は伏せておきます。台湾の大学を受験してみたい、台湾の大学進学も視野に入れたい方には、いつでも情報提供しますので、遠慮なくご連絡ください。