勉強できなくて良いなんて本気で思っている子はいない

みなさんこんにちは。

子どもたちに勉強を教えて約10年、様々な生徒と向き合い、彼らの学力および人間性の向上のために尽力してきました。教え子一人ひとりが、それぞれ異なった課題や問題点を抱えていたと同時に、それぞれに素晴らしい才能や素質を持ち合わせていました。

一つだけはっきり言えることは「勉強ができなくて良い」などと考えている子どもは一人もいないということです。子どもたち誰もが「勉強をする必要性」を分かっていますし、何よりも心から「勉強ができるようになりたい」と渇望しているのです。

しかしながら、どうしても「手遅れ」「厳しい」と言わざるを得ない状態の子がいるのも事実です。中学生で言えば定期テストで20点以下、高校で言えば英語や数学が全くできないと言った場合でしょうか。(もちろん本人の壮絶な努力次第では奇跡のシナリオは描けますが、多くの凡人では奇跡は起こせないという現実もはっきりと伝えさせていただきます。)

想像して見てください。あなたがロシアの学校でロシア語で哲学の授業を受けたらどうなるでしょうか。ノートも取れない、何を言っているのかそもそも分からない、辞書を調べても日本語の意味すら分からない、そんな50分間の授業は苦痛でしかないはずです。そしてそんな状態で勉強を好きになれるはずもありません。

そんな状況の子に週に2回塾に通わせて「塾に行かせてるんだから結果出しなさい!」というのも酷な話です。足し算や引き算もできない子に、中1の数学のテキストを使って方程式を理解させることは不可能なのです。

さらに一番悲しいことは、たかが勉強ごとき、学校の成績ごときで「できない自分を否定」してしまうことです。他に良い部分や才能はたくさんあるのに、ただペーパーテストができないだけでコミュニケーション能力や考える力は人一倍優れているかもしれないのに、自信を失いネガティブになってしまう子も見てきました。

もう一度繰り返しますが「勉強ができなくて良い」などと考えている子どもは一人もいないということです。子どもたち誰もが「勉強をする必要性」を分かっていますし、何よりも心から「勉強ができるようになりたい」と渇望しているのです。

だからこそ、手遅れになる前に私たち大人が注意深く子どもを観察し、都度必要な手当をしていく必要があると思っています。「自己成長」にフォーカスし「他人と比べない」ことを徹底し、場合によっては子どものために「鬼」になることも必要です。

子どもは大人を本当によく観察しています。僕たち大人が見本となって「頑張ることの大切さ」「自己成長することの素晴らしさ」を伝えていくべきではないでしょうか。

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