みなさんこんにちは。
先日、僕のラインに長女(小学4年生)から以下のメッセージが届きました。(長女はスマホを持っていないので、妻のラインを借りて送ってきました。)
ついに来ました!
どんな親も避けては通れない道ですね(笑)
もちろんこの後に「みんなニンテンドースイッチを持ってる。仲間に入れない。」と王道の必殺技を繰り広げてきたわけですが、断固として首を縦にはふっていません。
僕が今回なぜ長女にゲームを与えなかったか。
まず1つ目の理由は「ゲームを持つ理由が納得のいくものではないから」です。
今回、長女は「宿題や片付けをするので」という条件をつけて交渉して来ました。そもそも普通の人なら理解できると思いますが、宿題や片付けをしっかりすることと、ゲームを買い与えるは全くの別問題なのです。
よく親がやってしまう、
・次のテストで90点取ったらゲームソフトを買ってあげる
・高校に合格したらスマホを持たせてあげる
といった「にんじんぶら下げ作戦」は、本当に子どもの学力を向上させたいのであれば極力避けるべきです。そもそも勉強や片付けは「人間として当たり前のすべきこと」であり、それをエサにすること自体が間違えています。
もし我が長女が「私がニンテンドースイッチを持ったらこう成長できる」というプレゼンを実施して、それが納得のいくものであれば、もちろん即購入しますが、今の彼女はそのレベルに達していないようです。残念!
2つ目の理由は「ゲームが原因で問題が増えるのが明らか」だからです。
10年以上塾を経営してきて、保護者の悩みの多くが「ゲーム」「スマホ」「部活動」に関する問題です。面談では「与えなければこうならないですよね(笑)」と笑ってしまいますが、そもそも悩みやストレスの原因になる可能性があるのであれば、それを排除すべきだと思っています。
3つ目の理由は「長女の将来を本気で考えてあげての決断」からです。
教え子や卒業生には何度もしつこく伝えていますが「若いうちにスキルを磨くこと」は本当に重要です。多くの子が周りに流され。周りと同じような状況で安心しているように見受けられますが、これからの日本の将来を考えた際に、このような状況はメリットよりもデメリットの方が多くあるのではと考えています。
僕が考える子育てとは、その子の興味のあるもの、才能を感じるものを早く見つけ出してあげて、しっかりとその才能に対してサポート(投資)をすることだと思っています。
僕の長女の性格から考えて、ニンテンドースイッチを与えた場合、現在彼女が持つ素晴らしい才能である
・生け花(先月、彼女の作品が新聞に載りました)
・文章表現力(2年連続で作文コンクールで小平市の代表となっています)
・芸術的センス(絵を描くこと、工作をすることなど)
に向き合う時間が減ることは明らかです。(逆に数学的センスは今のところ全く感じられず、現在苦戦中です・・・)
長女には「大事なお金は、あなたの素晴らしい才能に投資をしたい」と伝えるとともに、「ゲームで多くの可能性を失ってきた子どもたちの話」をしました。今回はこれでしっかり納得してくれたようです。(もしくは僕が一度口にしたことを絶対に変えない人間であるのを悟ったのか)
もし「日本国民の誰もが将来に対して希望を見出し、毎日明るく楽しく生きていける世の中」であれば、このようなことを言わずに済んだかもしれません。これに関しては、子どもたちには「本当にすまない・・・」と思っています。(こうした世の中を作ったのは、僕たち大人ですから。)
これからもまだまだ親として色々な判断をしていかねばなりません。子育てに正解、不正解はありませんが、僕と妻が後悔のない決断をしていきたいと思います。(子どもにゲームを与えた時は、理由も含めて正直にお伝えさせていただきます。)