部活選びは慎重に

みなさんこんにちは。

まもなく新年度を迎えるにあたり、新中1生と新高1生には「部活動(クラブチーム)との関わり」を真剣に考えてほしいと思います。

過去十数年、私は部活動やクラブチームへの加入が原因で、多くの可能性を失った子どもたちを多数見てきました。みな最初は「ゲームや遊びは我慢する。勉強も頑張る。」と口にします。でもその約束を本当にしっかり守れた子は10人に1人いるかいないかです。これが現実です。

私は度々、厳しい部活動やクラブチームに対してあれこれ言っていますが、決してスポーツをすることに反対している訳ではありません。僕自身、中学生時代は、朝5時半から部活動を行い、夜もフラフラになりながら塾に通っていた人間です。もちろん、たくさんのものを失いましたが(友達と遊ぶ、ゲームをする、テレビを見る、のんびり昼寝をする、家族旅行に行くなど)、このような厳しい日々を通じて得たものも多々ありました。

しかし残念ながら、私の中学時代(バブル期)とは時代が大きく変化してしまいました。親として、塾長として、本気で子どもたちの将来を考えた際に、どうしても部活動やクラブチームに入ることに疑問符がついてしまうのです。

理由は数え上げたらきりがないのですが、

・一度入ったら簡単に辞められない。辞めたら後ろ指をさされてしまう。

・専門の指導下が指導するとは限らない。トレーニングが理にかなっていない。

・誰かが遅刻して校庭10周、試合に負けて4時間走るなど、意味のない理不尽な指導が多い。

・人生で一番成長できる大切な時期に、膨大な時間とエネルギーを取られる。

など、相当な意志の強い人間でない限り、勉強をする時間を確保できないのが欠点です。

仮にもし「勉強は現状維持で良い」のであれば何とかなるとは思います。しかしながら「偏差値を10上げたい」「2ランク上の高校を目指したい」「将来は現役で上位大学に行きたい」と言うのであれば、中途半端なスポーツ少年たちは、今すぐスポーツを辞めて勉強に切り替えるべきです。

なぜここまで言わねばならないか。今、僕の塾にいる生徒たちが、まさにこの状況に陥っているからです。「クラブチームに入りたい。でも勉強ももっともっと上を目指したい。」と非現実的なことを口にしている子が数多くいます。

はっきり言わせていただきます。皆さんの「両立する」と言う言葉。日々の行動や勉強姿勢を見る限り、今は一切信用できません。

誰よりもバットを振っていますよね?

誰よりも走り込みやトレーニングをしていますよね?

そのチームで絶対に1番になると言う気持ちでいますよね?

もちろんゲームやスマホなんかやっていないですよね?

もちろん塾の課題はしっかりできていますよね?

もちろん塾に遅刻なんかしませんよね?

もちろん学校の成績はトップレベルですよね?

もちろん日々親との約束を守っていますよね?

この質問に「Yes」と言えないのであれば、スポーツなんかやらない方が良いと思いますよ。結局のところスポーツも中途半端、勉強も中途半端、という結果で終わってしまい、後々苦労するかもしれません。逆にこのくらいの気持ちで取り組むのであれば、私は全身全霊、皆さんの目標が叶うよう、サポートさせてもらいます

もう1回確認させてもらいます。

・私の中学生時代や当塾の卒業生と同じくらい、ストイックにスポーツに取り組みますね?

・多くの失うもの(特に学力の伸びしろ)がありますが、本当に良いのですね?

この覚悟がある子は共に頑張りましょう。覚悟がないのなら、厳しい言い方で申し訳ありませんが、そもそもスポーツなんかやるべきではありません。身体が疲れるばかりではなく、敗北感と劣等感と自信を喪失するだけです。何事もそうですが「真剣にやる」「努力する」というのは、言うほど簡単なことではありませんよ。

最後にしつこく言わせていただきますが「中高生はスポーツをやるな」とは言っているわけではありません。自分の人生を真剣に考え、将来の目標や夢を見極め、客観的に自分の能力を判断し、決断を下して欲しいのです。特にこれからクラブや部活動に入ろうとしている新中学1年生や新高校1年生は「人生の方向が決まる決断」だと思って、慎重に検討をしてください。

最後に、僕の大好きな「百獣の王:武井壮さん」のラジオ放送動画を紹介します。想像を絶するものすごい努力で、陸上の世界で日本一になった武井壮さん。彼のメッセージの中に、僕が伝えたいことも含まれていますので、興味のある方は聞いてみてください。

自分の人生は自分で決めるものです。後悔のないように!

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