部活動について考える①

みなさんこんにちは。

今回は中学・高校の部活動に関して、僕の経験を元に話をしたいと思います。僕は新中1生や新高1生に「部活動は君の人生を決める、慎重に選ぶように」と伝えています。「学業面で何か目標がある子は部活動は制限すべき」というのが僕の考えであることを先に伝えておきます。

僕自身、中学生時代はものすごいハードな部活に入っていました。僕は中学3年間、日の出と同時に校門を開け、先輩たちが来るよりも前にコートで練習をしていました。放課後の練習も顧問の先生が車のライトでテニスコートを照らし、夜の8時くらいまで行うようなクレイジーな部活でした。もちろん勉強する時間もほぼない状況ですから、授業中に先生方が恐れるほど(職員室で噂になっていたみたいです)集中して授業を聴き、家でテレビを観たりゲームをした記憶はほとんどありません。そのくらいの生活をしてようやく学業と部活を両立できていました。

「文武両道」は確かに素晴らしいことです。部活動が人間性を成長させ、学業に良い影響を与えることも少なからずあるとは思います。しかしながら、ここ最近の部活動事情、受験や教育事情を見ていると「部活動はマイナスの要素が多い」と言わざるを得ません。特にすでに学業との両立がうまく言っている子は良いのですが、僕のところに相談に来るような「成績を上げたい」「英語がもっとできるようになりたい」という子においては、部活動は大きな足かせになっている場合が多いです。

英語を例に考えてみます。一般的に英語を習得するには3,000時間以上の学習が必要と言われています。もし高2生で受験まで残り1年だとすると、1,000時間の勉強を確保するためには1日3時間の英語学習が必要となります。もちろん難関大学や海外大学を考えたら1,000時間では足りず1日6時間以上必要になるのはお分かりいただけると思います。部活動により長時間の拘束を受け、更に疲れた状態で1日6時間の勉強時間が確保できるでしょうか。もう睡眠を削るしかないですね、これでは身体と精神を壊すだけです。(真面目で責任感の強い子は本当に睡眠を削ってしまうので注意が必要です)

つづく

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