時間泥棒

みなさんこんにちは。

みなさんは「時間」というものをどのように捉え、時間とどのように向き合っているでしょうか。多くの子どもたちが「時間なんて気にしたことない」と思っていることでしょう。今回は時間について少し考えてみたいと思います。

「時間は全ての人間に平等な資源」と言われています。私たちが持つ時間は、1日あたり24時間(1,440分  or 86,400秒)ということに変わりはありません。しかしながらその「価値」は人によって大きく異なってしまいます。そしてその「時間価値の差」は子どもの頃は見えにくく、大人になると一気に目の前に現れてきます。

私の教え子たちの学生時代のアルバイトの時給を考えてみます。

・東京都最低時給の1,013円で大手飲食店で働く子
・深夜バイトで25%アップの時給1,266円で働く子
・塾講師として時給1,500円で働く子
・家庭教師として時給2,500円で働く子

時給や給与というものは基本的に「その仕事に見合った対価」として支払われます。「誰でもできる仕事」「希望の多い人気職種」は時給が低くなりますし、塾講師や家庭教師のように「特殊な技術がある人」や深夜や早朝の仕事などの「人材が少ない職種」に関しては時給は高くなります。皆さんはあまり考えたこともないでしょうが、このように仕事をすることで皆さんは「自分の時間価値をお金に変えている」のです。

私の教え子には、海外で時給2,000円+チップを稼ぐ大学生や、好きな場所でパソコンで1時間の学習相談に乗るだけで時給5,000円を稼ぐ大学生もいます。お分かりでしょうか。社会に出た途端に、今まで使ってきた時間が「価値」となって目の前に見え始めるのです。

ちなみに現在の私は、自分の1時間を¥13,200でみなさんに提供しています。(医学部や難関大学、海外大学指導のマンツーマンレッスンの1回あたりの費用)もちろんプロ野球選手や、大企業の社長さんなどはこんなレベルではありませんよね。こうして私たちの持つ「時間価値」は私たちの能力によって大きく異なっているのです。時間は全ての人には平等ですが、価値は平等ではないのです。

さて、ここで皆さんに質問です。

みなさんは自分の時間価値を理解しているでしょうか?

自分の時間価値を高めるために、今、何をしていますか?

毎日の皆さんの1分1秒が皆さんの価値を生み出しているのです。塾生を見ていると、時間の使い方が本当にもったいない人がいます。もちろん時間の使い方はその人の自由なので文句は言いませんが、その価値に気づくことができれば、今よりも「賢い行動」が取れるのではと思います。

そして最後に、自分の時間の価値に気づいていない子は、他人の時間の価値も理解していないという問題があります。よく生徒に「時間泥棒!」と言いますが、自分の時間感覚で親や大人と接してはいませんか?みなさんが考えている以上に、大人は高い時間価値を持っています。私が生徒に10分お説教すれば、生徒は「あ〜また怒られたよ〜」と思うかもしれませんが、私としては「2,000円分の価値を説教なんかに使ってしまった」となるわけです。私の時間は「教科指導」や「学習相談」のために使いたいので、時間泥棒さんたちは今後気をつけてくださいね(笑)

時間を管理することは本当に難しいです。私だって聖人君子ではありませんから、いつも弱い自分と戦いながら自分を律して生きています。私の机には常にタイマーがあるのをご存知ですか?

別に誕生日までをカウントダウンしているわけではありませんよ。自分の立てた目標を期限までしっかり終わりにするために、また弱い自分に負けないように、常に時間が減っていくのを目に見えるようにしているのです。大人の私だって、こうして自分と向き合いもがき苦しみながら時間を管理し、自分の価値を高める努力をしているのです。

みなさんも自分の時間の価値に気づき、時間を大切にし、私と共に自分自身の価値を高めていきましょう!

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