定期テスト対策について

TKアカデミーでは下記に示す指導理念に基づき定期テスト対策は行なっておりません。定期テスト7〜10日前になりましたら、普段の学習をストップして定期テスト範囲の自主学習や質問対応を行います。過去問のコピーの配布学校毎の特別対策授業テスト範囲の学習管理などは決して行いませんので、定期テストの点数を向上させることを最優先にお考えの方は、定期テスト対策の充実した塾に通うことを推奨します。

TKアカデミーが目指す”学び”のあり方

当塾では自ら考え行動できる子の育成を目指しています。学校の定期テストを手取り足取り指導することは、短期的にはテストの点数が上がるというメリットも確かにあります。しかしながら、長い目で見ると、手厚い定期テスト対策は自ら考える力を著しく奪ってしまう行為でもあります。当塾が目指す生徒像は「高校や大学に進学後もしくは社会に出た後も、当塾で学んだことを生かして成長を続けられる人材」です。目先の1点よりも将来の100点に焦点を当てて指導を行っています。

定期テスト過去問を配ることの弊害

塾によってはテスト前に定期テスト過去問を配布するところもあります。大手塾などになると担当教員の異動先でも情報を共有して過去問を配布できるネットワークができています。もちろんこれらの行為は短期的にテストの点数を上げる効果がありますので否定はしません。しかしながら、定期テスト過去問を配布してしまうと「定期テスト過去問に依存する」生徒が出てきてしまいます。少ない努力で果実を手に入れることを味わった子どもたちの多くが、学校の授業を軽視し、直前のテスト過去問や塾の学校別テスト対策に依存してしまいます。

塾の力で定期テストの点数を上げ内申点が上がったとしても、それは真の意味で成長したことにはなりません。仮にそれが原因で学力の高い高校に進学できたとしても、すぐにそのメッキは剥がれてしまいます。世の中には中学校の定期テスト対策を行う塾は数多くあっても、特定の高校の定期テスト対策を専門に研究している塾はほとんどありません。つまり高校に進学したのち「どうやって勉強したら良いかわからない」と振り出しの状態に戻ってしまうのです。

定期テスト勉強で得られるもの

定期テスト勉強の真髄は「短期的記憶力の育成」と「勉強効率の改善」にあると考えています。定期テストでは入試問題には出ないような細かい内容や、学校の授業で板書した内容までも隅々まで覚える必要があります。高得点を取るためには「試験範囲を全て詰め込む」くらいの努力と忍耐が要求されます。また各教科数十ページの出題範囲を短期間で覚えるには、それ相応の勉強効率が求められます。過保護かつ過干渉に定期テスト対策をしてしまうことは、これらの成長の芽を摘んでしまうことにつながります。自分で考え行動して失敗してこそ、反省し改善し成長できるようになるものです。

自分の能力を知ることの大切さ

テスト前になると計画表を配布し「◇日までに◯回解いて提出」と管理をする塾も多く存在します。当塾が学習計画を一切作らない理由は「言われたからやることが目的」となってしまうのを避けるためです。定期テストで90点を目標とした場合、全員が3ターン提出すれば良いわけではありません。人によっては5ターン、人によっては1回もやらなくても良い生徒もいるはずです。時間は万人に平等に与えられています。現代の中高生は様々な場面で貴重な時間を無駄遣いしていると感じています。常に合理性と効率を考え、自分の実力を考えながら計画を立てて行動していく大切さを伝えていくことが、当塾の目標でもあります。

過去の教え子たちが証明してくれる

多くの教え子たちが高校進学後もしっかりと学業で成果を上げてくれています。みな一様に「中学時代にここで学んだことが生かされている」と口にします。卒塾後の彼ら彼女らを見ると、これからも当塾では定期テスト対策を行うつもりはありません。「日々の学習習慣」「正しい学習方法」「自分との向き合い方」などを中心に日々指導をしていきます。「腹をすかせた者に魚を与えるのではなく魚の捕り方を教える」ことが当塾の理念です。

繰り返しになりますが、塾の定期テスト対策を否定しているわけではありません。短期的に目に見える結果を求める方は、やはり丁寧な定期テスト対策が即効性がありますし、長期的に学力向上や自主自律を期待するのであれば定期テスト対策に依存しすぎるのは危険だということです。生徒や保護者のニーズに合わせて、世の中の大半の塾が手厚いテスト対策を実施している時代ですから、当塾のように「定期テスト対策はしません」という塾はなかなか理解されないのかもしれません。世の中には数多くの塾や教育サービスがあり、それぞれが目標や理念を掲げていますので、当塾の定期テストに対する方針を理解していただいた上で入塾をお願いいたします。