みなさんこんにちは。
今日はある生徒より「期末テスト範囲の公民がイマイチ理解できないのでサポートして欲しい」という声が上がったので指導を行いました。ちょうど日本の少子高齢化と財政のあたりでしょうか。
まずは軽く読んでもらった上で、とにかく質問を投げかけます。「日本の人口構成の予測を見てどう思う?」「社会保障費を今後どのようにすべき?」もちろん間違えたって全く問題ありません。大切なのは「自分で考えて、自分の意見を持つ」ということです。
僕が絶対にやりたくないのは、1問1答のプリントを配って暗記をさせ、教科書準拠のワークをひたすら繰り返し、仕上げに定期テストの過去問を配るような方法です。
もちろん定期テストで点数と取らせ、内申をあげるためには手っ取り早い方法ではあります。しかしながら、このような勉強の方法に染まりきった子どもは、結局大学受験や社会人になって痛い目に逢う可能性が高いと思っています。
僕は社会の勉強を通じて、本を正しく読むための読解力や自分の意見を持つ習慣も身につけて欲しいと思います。そして何よりも、世の中のことをしっかり考えることで、今の自分の状況や将来のことを真剣に考える小さなきっかけを与えてあげたいと思っています。
今日のレッスンで言えば、社会保険について説明している際に、いまいち理解が乏しかったために、厚生年金保険料額表や、源泉所得税率表などを見せながら、税金のことや厚生年金のメリットなどを伝えました。
「え、会社が半分負担してくれるんですか?」「国民年金と比べると老後の受給額が全然違う!」と驚く中で、今後の超高齢社会でどのように年金システムを運営すべきかなども話し合いました。
もちろんこのような問題は定期テストには出てこないですし、おそらく、
質問:社会保障の4つの柱の1つで、生活に困っている人々に対して、生活保護法に基づいて生活費や教育費などを支給することによって、最低限度の生活を保障し、自立を助ける仕組みを何と言いますか?
答え:公的扶助 で2点をゲットするような感じでしょうか。
点数と内申を取るだけであれば、この方法で勉強を続けていけば良いでしょう。ただし、僕の指導の方向性としては、やはり「子供達のその先のこと」を考えていきたいという思いがあります。
勉強がつまらないと言う子も年々増えているように感じていますが、毎日詰め込みの暗記学習だったら僕だって発狂すると思います(笑)。知識が増えることの喜び、世の中の事を知るという発見、自己成長の楽しさ、そういったものも勉強の醍醐味だと思います。