やる気がないわけじゃない

3月から英検対策で入塾したAさん。

高校から「卒業までに英検2級取得」を命じられ、自ら空き時間を利用して英検2級(高校卒業レベル)の合格を目指して勉強したものの、1年間もの間、合格することはできず。「このままではマズイ」と危機感を感じたようで、当塾の門を叩くことになりました。

最初の通塾日に実際に英検の過去問題を解いてもらい「合格できていない原因」「伸び代がある部分」を見つけ出し「3ヶ月で合格するための戦略」を立てました。彼女の場合は、全国レベルで活躍する部活動の部長も務めているため、時間的な余裕もなく、シビアな取捨選択が必要となりました。

最終的に6月の英検で合格できるよう計画を立てて動いていましたが、彼女の努力と運も相まって4月の英検でギリギリですが合格することができました。早めに合格できた分、学校のテスト勉強や受験勉強に多くの時間を使えるようになったことは本当に大きいです。

今回のAさんのように「やる気はあるけれども何をやったら良いか分からない」という中高生は多く存在します。もちろん「何をすれば成功できるのか?」という事まで自分で考えることができれば最高ですが、目標達成までのロードマップを作って1つ1つこなしていくというのは多くの子供達にとっては難しいことです。

よく結果が出ていない子どもに対し
「お前のやる気がないからだ」
「あなたのやり方が悪いからだ」
と片付けてしまう大人が多くいます。

やる気がないのではありません。実は多くの子どもは「頑張りたい」「変わりたい」と心の底では思っていながらも「やるべきことが本当に分からない」状態に陥っているだけなのです。

やる気のある子には明確な道標や指標を与えてあげるだけで、どんどん成功体験を積み重ねていくことができます。そしてその過程において、自然と「目標達成のためにすべきこと」などが理解できるようになります。

今後もそんな子どもたちの成長を支えるコーチとして指導を続けていきたいと思います。