2018サマーキャンプ参加者の声(4)

みなさんこんにちは。

8月に実施した “サマーキャンプ2018 in フィリピンセブ島” の参加者の声を紹介させていただきたいと思います。

※参加者が皆、想像以上にしっかりと感想文を書いてくれて本当に嬉しく思います。

(Eさん 高校2年生)

今回、私は友人から誘いを受け、このサマーキャンプに参加させていただくことになりました。数ヶ月前、オーストラリアに短期留学をした経験から「もっと世界を見てみたい!」と思っていたので、タイミングにも、人と人との繋がりにも恵まれました。私の人生初、東南アジアの旅は本当に素晴らしいものでした。毎日が本当に濃い1日で、一言二言ではまとめられそうにないので、紀行風に振り返ることにします。

Aug 5th(1日目)

今日は朝5時に起床し、電車で成田空港へ向かった。成田エクスプレスで爆睡したが、ギリギリで起きることができた。飛行機の離陸・着陸は何度体験してもソワソワするもので、隣に座った友人と静かながら盛り上がった。

セブに着いて一番初めに気がついたことは「人が優しい」ということ。正直、最初は「何かぼったくられるんじゃないか」と思ったことを後悔した。バスで学校の近くまで行く間にも、外から手を振ってくれる人がたくさんいて、私はとてもいいところに来たなあと実感した。

学校に着いた後はご飯を食べ、プールに入って満足して熟睡した。ルームメイトもみんな外国人で「英語で何とかコミュニケーションをとる」という体験ができた。

→みなさん最初は異国の地で戸惑うものですが、基本的にフィリピンの人たちはフレンドリーで日本人が大好きです。初日は授業もないので夜のプールで大はしゃぎしていましたね(笑)

Aug 6th (2日目)

朝から昼にかけてクラス分けのためのTOEICテストを受けた。こんなに長時間英語のテストを受けたのは初めてで、分量に圧倒されながらも何とか解いた。スピーキングテストは、先生が優しかったので緊張しすぎず楽しくできた。

お昼ご飯を食堂で食べた時、面白い出来事があった。私たち日本人が「ちょっと苦手だなあ」と思う野菜の料理を台湾の子たちは「美味しい!」と言って食べ、逆に私たちが「美味しい!」と思ったお肉の料理は台湾の子たちからすると「あんまり…」な様子だったのだ。個人差もあるとは思うが、食文化の違いを実感することができた気がする。

夕方は先生の案内のもと、アヤラモールに出かけ、その帰りに学校近くの屋台に寄った。「現地の物を積極的に食べることも大切」と先生に言われ、恐る恐る食べてみたが、屋台のお肉が本当に美味しかった。絶対にまた行きたいと思った。

→初めてのTOEICのテストはみな大苦戦でしたね。全員のテストスコアはすぐに私の元に届きましたが、もっとみんな英語を頑張らなければなりませんね。現地の文化に触れることは非常に大切です。お腹が弱い人などには強くは勧めませんが、積極的に現地の生活に入り込むことで、色々なことに気が付いたりするものです。

Aug 7th(3日目)

今日から授業が始まった。先生方はみんな優しくて可愛らしくて話しやすいし、マンツーマンの教室は先生ごとにデコレーションされていてテンションが上がった。そして今日は全授業で自己紹介をしたので、だんだん上手く話せるようになってくるのを実感して嬉しかった。

夜ご飯はJollibee(ジョリビー)というフィリピンの国民的ファミレスへ。味に大満足だったことに加え、これで約200円ってすっごくお得!そして帰りはまた屋台へ。今日は牛串にチャレンジ、美味しすぎる!

→3食付きの学校ですが、本当にみな積極的に外に出て食事を摂っていましたね。Jollibeeはフィリピンの国民食です。本当に安くて美味しいので、僕は初日の夜食から通っていましたよ(笑)

Aug 8th(4日目)

今日はオプションで選択した「セブシティーツアー」に参加。マゼランを倒した英雄「ラプラプ像」や豪華な造りの教会、バンドマンにはたまらないギター工場、そしてマクタン島の美しいビーチに連れて行ってもらえた。結婚式をやっていたり、先生と一緒にバナナボードに乗れたり、想像以上に充実したツアーだった。

しかし、私には初めて「ストリートチルドレン」から手を差し出されるという体験をした。9歳くらいの女の子で、片手には赤ちゃんを抱いていた。私は彼女の目を見ることができなかった。見たらもっと物をねだってくる可能性もあったが、それ以上に、私より何歳も幼い子供たちが、本当にああしないと生きていけないということを目の当たりにしてショックを受けた。

今まで本や話の中だった出来事が、自分の目の前に本当に現れてしまった。ここまでのショックは実際に体験してみないと実感することはできないと思う。こうした面でも、今日のツアーは様々なことを考え、話す機会を与えてくれた。

夕方は念願のジプニーに乗ってITパークへ。日本人の癖か、私たちは奥から座ってしまったので、噂には聞いていた「お客さんから運転手さんにお金を渡す役」を務めることになった。こういった人と人のやりとりも楽しく、フィリピンの良いところだと感じた。

ITパークでの夕食は文句なしで完璧!しかも安い!とても楽しかった。しかし明日はスピーチのテストだ。早く帰って準備をしなくてはならない。

→たくさんの経験をした1日でしたね。僕もみんなとバナナボードに乗ることができて本当に楽しかったです。あの時だけは年齢が20歳以上若返った気がしましたよ。ストリートチルドレンなどは日本ではまず見かけないと思いますので、色々感じる事があったと思います。私たち日本人がいかに豊かな環境で暮らしているか気づけたはずです。

Aug 9th(5日目)

今日はグループレッスンの最後の日だった。授業終わりにはクラスメイトと写真を撮ったり、とても良い雰囲気だった。スピーチテストは「首席としての卒業式のスピーチ」というお題だった。緊張したが、私なりに「自分の目で世界を見よう!」ということを伝えられた。先生からの評価カードには、嬉しいメッセージが書かれていたことが自信に繋がった。

放課後はスパとベトナム料理のフォーを満喫。スパはとても安いのにリラックス効果はバツグンで途中からぐっすり眠ってしまった。日々疲れている方には是非おすすめしたい。

→スピーチは緊張したとは思いますが、しっかり準備をして臨んでいましたね。英語でスピーチをする機会はなかなかないと思いますので、良い経験になったのではと思います。今後、英語のスピーチ力を鍛えたければいつでもレッスンしますよ。

Aug 10th(6日目)

今日は学校は祝日でお休みだったけれど、私たちイリスサマーキャンプ生のために、特別に1日フルタイムのマンツーマンレッスンという、貴重な体験ができた。もちろん授業は全て英語、困っても自分の力で何とか伝えなければならない。ここまで英語を聴きまくったのだから、確実にリスニング能力は高まった。また咄嗟に “Excuse me.” や “Thank you.” が自分の口から出てくるようになったことにも感動した。

そして授業終わりには、どの先生も必ず「写真を撮ろう」と言ってくれる。インスタグラムやFacebookのアカウントも交換してくれて、私について投稿してくれるのだ。「先生」とここまで距離が近いことが新鮮で嬉しかった。

夜は先生にお願いされ、入院となった友人の元へ荷物を届けに行った。病院に向かうタクシーの中で先生から教えてもらった様々なことは、教科書などでは学ぶことのできない貴重なものだった。セブ島の病院はまるでホテルのように綺麗でびっくりした。ナースやドクターとのやり取りや、海外の病院の中を見るというのは、貴重な体験となった。

夕ご飯はそのままSMモールに移動し、フィリピン料理をご馳走になった。私にとって本格的なフィリピン料理は初めてだったが、どれも本当に美味しかった。特に私が気に入ったのはシニガン、新しい味なのに舌に合う。素晴らしい。また絶対フィリピンに来よう、と心の中で誓った。

→毎日英語漬けの日々だったので、日に日に英語感覚が良くなっていたと思います。高校生ということもあり、スポンジのように知識を吸収し、その環境に順応していく姿は、僕たち大人からするととても羨ましく思うものでした。SMモールでの食事は美味しかったですね。シニガンを1人で食べ尽くしてたのは、今でも覚えていますよ。

Aug 11th(7日目)

今日は楽しみにしていた小学校でのボランティア。暑い中だったが、微力ながら火起こしと料理の手伝いなどをした。何より楽しかったのは子供達と遊んだこと。今さっき出会ったとは思えないくらい、私になついてくれる。飛びついてくるのが本当に可愛かった。子どもにあんな体力があるなんて驚いたが、走ったり、折り紙をしたり、ダンスをしたり、1日中私の方が癒されっぱなしだった。

後からこの日の写真を見たら、自分が信じられない笑顔をしていたので驚いた。帰りのジプニーは爆睡だったが、夕方はラストアヤラモールも楽しみ、夜に学校を後にした。

→本当に良い笑顔でしたね。そして積極的に子供達と遊んだり、炊き出しの手伝いなどをしてくれていましたね。僕たちがボランティアをしているのに、逆に子どもたちからパワーをもらったような気がしますね。

Aug 12th(8日目)

帰りの飛行機に乗る前に日付が変わり、みんな眠そうな中での移動だったが、それもまた楽しかった。危ないと聞いていたマニラ空港で所持金が50ペソだったのでヒヤヒヤしたが、無事に日本へ帰ってくることができた。成田空港で食べたお茶漬けは最高に温かくて美味しかった。

→以前は「世界最悪の空港」と言われていましたが、だいぶ良くなったと思います。航空券が高かったのと、トランジットを経験して欲しく、帰りはマニラ経由にしてみました。帰国時はみな「戦い終えた戦士」のような表情でしたね。

以上、私のフィリピン紀行でした。

今回のサマーキャンプで、私は本当に素晴らしい人に出会い、新しい味を知り、見たことのない世界を見せてもらいました。この1年で、いや一生で一番濃い1週間だったかもしれません。

今回のキャンプでは、日本の友達はもちろん、中国、台湾、ベトナムから来た留学生たちとも友達になりました。SNS時代のおかげで、帰国後の今も、すぐに彼らとメッセージを送り合うことができます。写真も簡単に見ることができて、私は何度でもこの1週間を思い出すに違いありません。

そして私は「もっと他の国、世界を見たい」と思うようにもなりました。特に東南アジアに底知れぬ魅力を感じています。そして将来の目標は「全大陸制覇」です。そのためにより一層、探究心を育てて行こうと思います。

この英語留学を超えたサマーキャンプに感謝します、ありがとうございました。

Thank you!

→「一生で一番濃い1週間」となったようで僕も嬉しく思います。もっともっと多くの世界を経験し、視野を広げていってくださいね。全大陸制覇、報告をお待ちしておりますよ。個人的に10年以上前からアフリカの小学校に寄付活動を行っていますので、アフリカ大陸であれば、いつか一緒に行きましょう!

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